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カレーライスを見ると

 カレーライスを見ると、黄レンジャーのことを思い出す。やはり、カレーと言えば黄レンジャーだと、しつこいように繰り返すけれど、幼少の頃に見た秘密戦隊ゴレンジャーは、僕にとっては、かなりのインパクトがあった。ゴレンジャーというくらいだから、5人のメンバーで構成されている。

 まずは、赤レンジャーはほかの隊員たちをまとめるリーダー的存在。青レンジャーは、スマートで恰好が良くて華やかさがある。一方の緑レンジャーは地味だけれど職人気質、桃レンジャーは、紅一転、女性で青レンジャーとは別物の華やかさをまとっている。問題の黄レンジャーは、お調子者で他の隊員はスマートなのに対して太っている。これだけでも、充分に虐げられている。しかし、彼はそんなことはお構いなしにマイペースである。

 そんな黄レンジャーの大好物がカレーライスである。何故、カレーライスなのか、未だ持って謎である。しかも、大好きなカレーライスを食べているときに、敵がやってくる。黄レンジャーは慌てて食べようとするけれど、敵は待っていてはくれない。なので、泣く泣く出動するはめになる。

 だから、黄レンジャーは出動の時点で怒り心頭である。敵に対して、「怒ればでっかい噴火山じゃい」と言って、相手をけちらすのである。下に恐ろしきかな食べ物の恨み。カレーライスと言っても、本格的なカレーライスとは違い、ハウスバーモンドカレーを食べていたように、僕は記憶している。

 要するに黄レンジャーはお子ちゃまの口なのである。良い歳をした大人がバーモンドカレーを食べられなかった腹いせに敵をやっつけるというのは、ある意味痛快ではあるが、そんなに怒らなくてもという気持ちでテレビを見ていた記憶がある。それ以来、戦隊もののシリーズで黄色をまとった隊員たちは、黄レンジャーほどのインパクトがない。それくらい、黄レンジャーは僕にとっては異質の存在だと言える。

 あの独特の雰囲気は、カレーライスと黄レンジャーの組み合わせによって、化学反応を起こして、お茶の間のちびっ子たちに、カレーライスを食べてみたいと思わせる一方で、黄レンジャーに対して、すこし厳しい目線で見ている。好きなキャラクター投票があれば、ダントツで、黄レンジャーは最下位になると思うな。

 カレーライスは好きだけれど、黄レンジャーは好きじゃない。好きなのは、やはり青レンジャーや、女の子が見ていれば桃レンジャーになるんじゃないかな。黄レンジャーを語るときには、注意深くしているんだろうな。黄レンジャーは、あまり好きじゃないけれど、カレーライスは好きだという矛盾した心がちびっ子たちの心を、ある意味で鷲掴みしている。だから、黄レンジャーとカレーライスの融合によって生じる存在感は半端じゃないと僕は考える。

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